「添加物が危険というけど、具体的にどんな食品に気をつければいいの?」という質問を、お子様のいるお母様を中心に尋ねられることがあります。
この記事では、特に気をつけたい具体的な食品をあげ、その理由もお伝えしていきます。
こんな方におすすめ
・お子様やご家族に、安全な食品を食べさせたいと考えている方
・添加物の多い危険な食品について、どうして危険なのかを知りたいと考えている方
・身近な食品の添加物について、自ら学んでみたいと考えている方

添加物たっぷり危険な食品ランキング | 子供が食べるその前に
1位 明太子
第一に知ってもらいたい添加物たっぷりの食品は『めんたいこ』です
まずはこちらの写真を見てください。
ご覧のとおり、一般の明太子は10種類以上の『添加物』が使われています。
明太子の原料となるタラコは、固くて色のいいものが高品質とされます。
ですがこの10種類もの添加物をふりかけると、ぶよぶよの柔らかく、色の悪いタラコも、最高級のタラコと遜色ない姿に変身するのです。
添加物の怖いところは、このように質の悪い食品も見た目をキレイに整え食べられるようにしてしまう点です。
明太子に使われる化学調味料の量は、総重量の2~3%。
これは、ほかの食品には類をみない量です。
スーパーで無添加の明太子はほぼ見つけられないと思います。
どうしても食べたいときは、以下のような無添加めんたいこを
地方から取り寄せることをオススメします。
2位 ハム
左(一般のハム) 右(無塩せきハム)
159円(100g) 496円(100g)
※100gでの価格で比較
続いては、お子様が大好きなハムです。
あなたがよく手に取るハムは、左側のハムでしょうが、
実は右側のハムの、半分以下の価格です。
なぜこんなことが起きるのでしょう。
その答えが添加物の魔法です。
実は左側のハムは『プリンハム』『水増しハム』と業界では呼ばれるものです。
この『プリンハム』は、豚肉のかたまりに大量の注射器で『添加物でできたゼリー状の水分』を投与したもので、お肉をぶよぶよにふくらませます。
「卵白の固まる成分」「大豆・牛乳たんぱく」「発色剤」「コチニール色素」「肉と肉をくっつけるポリリン剤」「水あめ」「ゼラチン」などで構成されます
この『ふくらんだお肉』を加熱すると、注射した添加物の部分が固まり、私たちのよく知る『ハム』になるのです。
豚肉で作られるはずのハムに、卵白や大豆、牛乳などの原料が含まれていることが驚きですよね。
確認方法として、原材料に「乳化剤」もしくは「乳、大豆」の表示がある場合は、この『添加物でできたゼリー状の水分』が使われています。
探せば原材料に「豚肉、食塩、香辛料、砂糖」のみしか使っていないハムがあります。
無添加が安全とは言い切れませんが、素材本来の味を体験し、良質な食品を見極める力は身につけていきたいところです。
ハムに限らず、購入の際には原材料を確認する癖をつけてみてください。
3位 カット野菜
カット野菜、便利ですよね。
毎日食べたいサラダですが、野菜を数種類も用意して、それらを「洗って」「カット」「盛り付けて」という処理は、あなたを悩ませているものと思います。
対してカットサラダについては、買ってきて、袋を開けてお皿に盛り付けるだけで完成です。
忙しい主婦にも、社会人にも大変助かる食品ですよね。
ただ残念なことに、このカット野菜は『次亜塩素酸ナトリウム(ソーダ)』という浴室の防カビに使われる成分で、何度も洗浄殺菌されています。
※この工程で水溶性のビタミンも破壊されるため、栄養面で大きなマイナスです
安全な濃度まで薄められているとはいえ、『次亜塩素酸ナトリウム』は食品添加物の中でも特に毒性が高いものです。
何より、せっかく健康のために摂取している野菜に、栄養があまり含まれていないなんて
食べている意味がないです。
というわけで、
カット野菜の常食は避けましょう。
ちなみに自宅でキャベツを大量にカットして、カット野菜を自作してみたところ、1日で変色してニオイも発するということが分かりました。
売っているカット野菜は3日たっても変色せず、シャキシャキさを失わないです。
4位 漬物(つけもの)
漬物は身体にいい印象をもちがちですが、気をつけてください。
見ていただくと分かるとおり、こんなにも添加物が使われているんです。
これは、漬物を保存するのに本来必要な『塩分』を、添加物で補っているからです。
そして美味しくみせるための色付けにも、添加物は使われています。
分かりやすい例えが梅干しです。
本来梅干しには、梅の重量の15%程の塩が使われます。
これは塩に、味付けのためだけでなく、防カビをして鮮度を保つという役目があるためです。
しかし、スーパーなどで売られている梅干しの塩分は『5~10%』という数字。
※こちらは10%なのでまだマシです
この5~10%の塩分カットのために、大量の添加物が必要なんです。
※上の塩分10%の梅干しでも、これだけの添加物が…。
ちなみに白干しの梅干しであれば、添加物は下のように一切使われていません。
※白干し=塩でのみで漬ける梅干し
そもそも、大量の添加物が使われている漬け物や梅干しは、あまり質の良くない食品を、たっぷり添加物漬けにして見た目と味を誤魔化している可能性が高いです。
梅干しにいたっては、梅酒で使われた梅をリサイクルしている商品もあると聞きます。
ぜひ添加物の使っていない漬物を見つけるか、ご自分で作られることをオススメします。
5位 マーガリン
厳密には添加物ではないのですが、ランクインです。
マーガリンといえば、バターの代わりの食品としてその地位を確立している食品です。
バターは冷蔵庫から出してすぐは、固くてナイフもなかなか通らず、パンに塗るのに一苦労した経験がある方もいるでしょう。
ところがマーガリンなら、程よい固さで必要な分がサクッと切り取れ、さらに値段もバターより4~5割は安いです。
メリットが多くあるように見えるマーガリンですが、やはり『避けてもらいたい食品』です。
原材料をバターと比較してみましょう。
バターが『牛乳』と『塩』という2つしかないのに対して、マーガリンがいかに多くの添加物を混ぜているかが分かりますね。
マーガリンはヤシ油やコーン油、魚油などを原料にされており、これらに水素ガスを反応させて固めることで作られます。
※この『水素ガスを反応させて固める段階』でトランス脂肪酸が発生します。
(この工程で乳化剤を混ぜて、水分をなくしたものが『ショートニング』です)
添加物として、乳化剤・バター香料・着色料が練り込まれています。
ご覧いただくと分かるとおり、バターの代わりの食品であるマーガリンは『乳成分』がメインの食品ではありません。
原材料は、使っている量の多い順に表記しなければならないという決まりがあります
特に気をつけるべきなのが『トランス脂肪酸』です。
WHO(世界保険機関)とFAO(国連食糧農業機関)によって、
「食事からのトランス脂肪酸は極めて低く抑えるべき」
という警告も出されています。
具体的な危険性としては、血中の善玉コレステロール(HDL)を減らし、悪玉コレステロール(LDL)を増やし『動脈硬化』につながることが分かっています。
手間もお金もかかってしまいますが、お子様の健康のためにも、パンにはマーガリンではなくバターを使うことを心がけてみてください。
6位 野菜ジュース
「1日分の野菜がとれる」とうたわれる野菜ジュースですが、これは実は言葉のトリックです。
1日分の野菜といえば350gです。これが100mlや200mlの野菜ジュースでとれるなんておかしいですよね。
ここには「ジュース1本作るために、しぼった野菜の重さが、1日分の野菜350g」という裏の意味が隠れています。
この加工の過程で、ビタミンCや食物繊維といった野菜で最も大切とも言える栄養素は大幅になくなってしまっています。
つまり結論として、野菜ジュースでは必要な栄養はとれないのです
中にはこの不足した栄養素を補うために、添加物として「ビタミンC」「食物繊維」を足し込んでいる商品もあります。
これだけならまだ、普段の食事をおぎなう形で野菜ジュースを飲めばいいのでは、と思われることでしょう。
ところが問題なのは、この野菜ジュースの原料となっている『野菜ジュースの素』が、世界各国から安さ重視で集められているという点です。
6分の1くらいのすり潰され、どろどろのペースト状態を冷凍にして輸入されてきます。
これを国内で戻せば『国内製造』と記載して構わないことになっています
実にこれだけの国から、『野菜ジュースの素』は作られてきているのです。
もちろん輸入の際に検査はされています。
ただし、果たして多くの国から集められ、ペースト上にされたものに問題が見つかったとき、『どこの国の何が原因』といったことが分かるものでしょうか。
このあたりのリスクを踏まえた上で、野菜ジュースを買い続けるのかを考えてみてください。
安全な食品について学びましょう | あなたの知識がご家族を守ります
さて、ここまでお読みいただいた方はお気づきだと思いますが、添加物がたくさん使われている食品はまだまだたくさんあります。
そこでオススメしたいのが、安全な食品について学び、私たち自身が日々選ぶ食品に注意する習慣を身につけるというものです。
今回の記事を書くのに多くを参考にした2冊の書籍を、ここでは紹介します。
①『食品の裏側』 安部司
今だからこそ読みたい
「食の安全」のバイブル
もともと食品業界にいた著者が、食品添加物の裏側について語ってくれます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は著者の考える避けたい食品を添加物という視点からランキング形式でまとめてみました。
- めんたいこ
- ハム
- カット野菜
- 漬物(つけもの)
- マーガリン
- 野菜ジュース
それぞれの理由については記事を読んでいただき、普段の食品選びの参考になれば嬉しいです。
特に、記事中で紹介した2冊の書籍については、今なら無料で読めるため特にオススメです。
添加物を避けることは、現代に生きる私たちには不可能なことです。
安全な量だと言われて商品として販売されてはいますが、それは単体での安全性です。
複数の食品から添加物を大量に摂取し続けたとき、何が私たちの体内で起きるのかは、誰にも分かりません。
特に毎日が成長過程である、小さい子供や胎児への影響は、計り知れないことでしょう。
「食品添加物は危ない」というけれど、最近は厚生労働省によって厳しく安全性が管理されているされているから、気にする必要なんてないでしょ? そんなご質問が、よくあります。 でも、実際にはそう単純ではないです。 特にお腹[…]
そして何よりも伝えたいのが、添加物漬けに選ばれる『食品』はそもそも質の悪いものが多いという点です。
詳しくは本記事を読んでいただき、子どもたちに質の良い食品を食べさせる、あたたかい家庭づくりの一助となると嬉しいです。