それは5月の終わりの雨のない日でした。
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わ!!なにこれ!?
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自室で作業をしていた私の耳に飛び込んできたのは、そんな妻の悲鳴ともつかない声でした。
「どうしたの?」なんて呑気に声をかけながら悲鳴の聞こえた『1階のトイレ』の扉を開けると…
そこには黒い羽アリの大群が!!
床にも白く小さいアリがポツポツ歩いています。
これには家族総出で大騒ぎ!
スマホで調べたら間違いなく『ヤマトシロアリというシロアリ』です。
約1時間ほどで嘘のようにすべての羽アリもシロアリもいなくなったのですが、まさに地獄のような1時間でした…。
※この現象はシロアリが住居を拡大するために起きるものらしいです。
↓イメージ
↑はデフォルメした絵ですが、実際は大量の黒い羽アリと一緒に、床を這う白いアリたち…!
絶叫祭りでした…
というわけで今回は、「シロアリ発見」してしまった私が、「実際にプロの業者に頼むまでの経緯」から実際に「プロに薬剤処理をしてもらった体験」までを細かく見ていきたいと思います。
悪徳業者に引っかかりそうにもなったので、そちらもぜひ参考にしてください。
本記事が役立つ方
・築10年以上の戸建てにお住まいの方
・シロアリ被害に遭われた方
・シロアリ業者選びに悩んでいる方
我が家は4人の子供がいるのですが、実は経済的にはそこそこの「ゆとり」を持って生活できています。
その大きな要因が、築35年にもなる”古〜い我が家”です。
築25年の家を10年ほど前に購入したのですが、家賃は実質たった月3万円ほど。
戸建てに住みながら、家賃が3万円というのは破格の安さなので、そのおかげでお金に困らない生活ができているわけです。
子供4人を育てるのには、アパートやマンションより、戸建てがやっぱりいいです。
周囲への騒音も気にしなくていいですし、子供たちものびのびと家の中で遊んでいます。
そんな古くとも家族を支えてくれていた我が家ですが、冒頭でお伝えしたとおり、先日ついに…シロアリを発見してしまいました!
今回は『悪徳業者に引っかかりそうになった体験』、そして『信頼のおける業者にシロアリ駆除をしてもらった体験』を写真付きでつづっていきます。
シロアリ駆除体験記:悪徳業者との闘いと成功までの全貌、費用公開
悪徳業者に引っかかりそうになりました(汗)
ほぼ間違いなくシロアリ(ヤマトシロアリ)に食べられ始めている我が家を守るため、駆除をお願いする業者を選び始めました。
そんな中で参考にしたのが↓の動画です。
動画にあるとおり『Googleマップでレビューが高い業者は一つの指標になる』ということだったので、近場で目星をつけてある業者に連絡しました。
最初はその駆除会社のサイトにある『問い合わせフォーム』から連絡しましたが、待てど暮らせど連絡は返ってこず…
一週間経ってから「さすがにおかしい」と思って直接電話をしました。
↓はそのときの会話の様子です。
そして20分ほど待って折り返し電話がかかってきました。
ちょっとこの時点で「おいおい…、大丈夫かな?」と不安はよぎったのですが、
私は分かりましたと伝えて、以下の内容を送りました。
一階床面積 :54.36㎡
築年数年 :35年
過去の防蟻 :10年前に中古物件購入のため不明です。
すると返ってきた返信がこちらです。
土壌処理剤 :30,300円
被害が出ている箇所は穿孔処理が別途見積もりになりますね。
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え…?
点検もしないで見積もり出すの!?
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現場を見もしないで被害確定させて金額送ってくるなんておかしくない?
そう思った私は以下の内容を送りました。
最大でそのくらいの費用がかかるということでしょうか?
被害があれば穿孔処理などで費用が増えます。
例えばメンテナンスされてない車を被害出てから直すと不具合多数見つかり、直す必要が出てくると思います
なるほど。あくまでシロアリ有無に関わらず必要な最低費用ってことですかね。
被害が出てた場合はさらに上乗せで費用かかると…
とはいえ流石に実際に来てもらい、施工してみないと金額が分からないのは怖すぎます。
処置終わってみてからもの凄い高値をふっかけられてしまう可能性だってありますから…
そこで私は、さらに以下のように質問してみました。
まずは実際に床下を見ていただいてから、見積もりをお願いしたいのですが…
あくまで「点検による見積もりはしない」 というスタンスのようです。
この時点で私は「この業者は危険なニオイがする」と判断し、他を探すことを決断。
というのも、先ほど紹介した『シロアリ業者の選び方の動画』を作成している方の別の動画『悪質なシロアリ業者を見分ける方法』に
「床下に潜って点検しない!」という点があったからです。
↓実際に参考にした動画
今回私がやり取りしていた業者は、『”床下に潜らない” だけではなく “訪問すらしてない”』ので、「これはあり得ないな」と判断しました。
いくら怪しい業者とはいえ、気を悪くされないように↓のように締めくくりました。
であれば、無料見積もりいただける時期まで待ちますので、また7月頃に問い合わせします。
お手数をおかけいたしました
受注の少ない会社なら事前調査してくれるところも多いと思います。早めに作業したほうが良いです。
ガンで例えるとステージ2−3だと思いますよ。
…えっと、最後の一言いりますかね?(汗)
妻が子宮頚がんの手術を過去にしていたので、この一言はとても嫌な気持ちにさせられました。
患者(家)の診断もしないで、
『あなたはガンのステージ2−3だと思います』
なんて言う医者いたら、誰も信用しませんよね。
というわけで、最後にいや〜なお土産をいただきつつ、ちゃんと信頼できる業者探しに進みました。
信頼できるシロアリ業者との出会い~実際の施工
というわけで、いきなり酷い業者に当たってしまった私は、次の業者は『絶対に大丈夫!』と確信できるところにしようと決心。
そこで白羽の矢を立てたのが、先ほど紹介したYouTubeの動画を制作している会社=シロアリ1番さんです。
50年の実績がある会社さんで、有資格のスペシャリストが対応するからシロアリ防除率99.73%とのこと。
※しかも再発生時には無償で再処置してくれます!
ホームページに「基本金額は記載があって」「無料点検&見積もりがある」ので安心です。
シロアリ1番さんに電話してみると…
というわけで「まず大丈夫なはず…」と思いつつドキドキしながら『シロアリ1番』に電話をしてみました。
電話口は女性で、被害状況のヒアリングはそこそこに、『それではまずは無料見積もりに伺わせていただきますね!』とすぐに現地訪問の日取り調整に。
しかも、
『この無料見積もりしたからといって、施工しなければならないわけではないのでご安心ください』
と安心させてくれる一言も添えてくれました。
最初の業者とはエライ違いです(笑)
電話口で小さい子供がいる件と、猫が2匹いる件も伝えたところ、丁寧に↓のように教えてくれました。
『シロアリにだけ影響がある薬なので心配ないですよ。ただ、市販の石鹸などでも手が荒れてしまうような化学物質過敏症のお子さんがいる場合は教えてください』
我が家の子供たちは幸い化学物質過敏症ではないので問題ありませんでした。
というわけでトントン拍子で無料点検&見積もり日が決まりました♪
無料点検&見積もり日の作業
というわけで見積もり当日です。
当日は男性の作業員の方がいらっしゃり、家に上がる際も「新品のスリッパ持参」で好印象です。
状況の説明をして、事前に電話でお願いされていた家の図面をお見せしました。
これから潜る床下がどうなっているのかの概要を知るためと、見積もりのために使うようでした。
※シロアリの防蟻処理は床下面積で見積もりになります
10分ほど会話をした後、
ということで↓のような状態に。
点検口からホコリが部屋に入らないようにする処置だそうです。
無料見積もりでもここまで作業が徹底しているのは、とても安心感があります♪
そう言って、真っ白な防護服みたいなのに身を包んだ作業員の方がキッチンから床下に入ったところ…
そんな声が…
「えっ!どこ!?」ということで私も床下をのぞき込むと、そこには地面から壁面の角をのぼるように作られた土の塊が…。
※今後登場する写真は、後日いただいたシロアリ1番さんの施工完了報告書より抜粋してます
「お願いします!」
そう伝えると、1番さんは手に持っていた「金属製の定規」でその蟻道を壊します。結構あっさり土がボロボロと落ちていきました。
1番さんは手で持っていたデジカメで写真を撮り、その写真を見せてくれました。
確かにシロアリが写ってました(写真は自重)…。
潜って1分、まさかこんなに早く見つかるとは…
そう言い残すと1番さんは床を這って移動していきました。
その後30分みっちり時間をかけて、「リビング」や「廊下」、「トイレ」や「洗面所」の床下を1番さんが移動する音が聞こえてきます。
30分後、1番さんは床下から出てくると、手早く白い防護服を脱ぎ、キッチンの養生を外していきます。
そう言って10分ほど車に戻ってから出てきたのが↓の見積書です。
現地で10分足らずでこのクオリティの見積もりを出してくれるとは…。
正直すごすぎです。
結局我が家には蟻道がキッチン含めて4箇所もあり、それらの写真も添えてくれていました。
価格も高くないと感じましたので、私は喜んでこのシロアリ1番さんに施工をお願いすることにしました。
支払いは「施工日」に、しかも「クレジットカードでも大丈夫」ということなのでとても助かります。
駆除&防蟻処理の施工当日!
見積もり日から2週間後、ついに施工日です。
到着する少し前に電話でご連絡をいただき、自宅の駐車場を空けておきます。
↓こんな感じで車からホースを伸ばしてました
見積もりに来てくれた方とは別の方でしたが、
やはり物腰は低く、丁寧な方でした。
話もそこそこに、早速作業を初めてもらいます。
まずは玄関から点検口までを丁寧に「養生の資材」でカバーしてくれました。
点検口のカバーはかなり徹底していて、↓のような専用のテントを立てて、そちらを密閉してから床下で作業をされていました。
薬品は駐車場に止めた車に積んだまま、ホースを長~く家の中まで通し、それを床下に散布していくようです。
床下での作業で約3時間ほど潜っていました。
このときの作業内容が写真付きで説明がありましたので、ざっと紹介しましょう。
まずは実際に被害の出ていた箇所(蟻道があった場所です)に、丁寧な処置をしてくれています。
木材に穴をあけて、そこに薬品を流し込む対応ですね。
これが我が家の場合は4箇所です!結構多い!(汗)
さらに床下全体に防蟻処置をしてくれています。これによって今後5年間はシロアリ被害がないことが保証されるらしいです。
『3時間の徹底した床下作業』が終わったら次は『地上での作業』です。
まずはシロアリが実際に現れた一階トイレの処置です。
壁や窓周りの木材を食べられてしまっている状態でしたので、そこに穴をあけて薬品を入れてもらいます。
処置した後は↓こんな感じで黒いキャップをしてくれます。
続いては床下からは狭すぎて入れない、玄関下の処置です。
玄関の土間に当たる部分に数箇所穴を開けて、そこに同様に薬品を散布してもらいます。
玄関の木材部分も、トイレのときと同様に穴を開けて処置してもらいました。
すべての処置が終わった後は汚さないように家の各所をカバーしていた養生を外し作業完了です。
ここまで徹底して処理をしてもらい、全体の作業としては4時間ほどでした。
あとは書類にサインをして、支払いを済まして完了です。
最初から最後までとても丁寧な仕事で、これなら安心して次回の5年後もお願いしたいなと思えますね♫
※注意※ 施工後はしばらく換気を!
一点だけ、施工後の注意点として『薬品の効果の副作用』をお伝えしておきます。
と言っても大げさなものではなく、施工後の数時間は夫婦で頭が痛くなる症状があっただけです。
子どもたちは全然平気って言ってました(笑)
半日ほど換気をしていたら治りましたので、施工後はしばらく家中の窓を開けて換気を徹底することをオススメします。
(後日談)実際に処置してもらって『変化』があったこと
いつからか気になっていた、一階のトイレの窓枠にボロボロ落ちてくる木クズ。
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古い家だから仕方ないものだよね!
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そう思い込んでいたのですが、これがどうやら白アリが原因だったということが今回判明!
白アリ1番さんに見積もりのときに、この木クズのことを指摘されたので、施工後に様子を見てみました。
すると…確かに施工後は木クズが落ちてきません!
まとめ
というわけで今回は『恐怖の白アリ大発生!』から『怪しい業者とのやり取り一部始終』そして…
『素晴らしい業者との出会いと見積もり & 施工の様子』を見ていきました。
もし『シロアリや大量の羽アリ』をご自宅で見かけたら、シロアリ被害が発生している可能性大です。
慌てずに私が今回紹介した白アリ1番さんに問い合わせてみてください。
きっと丁寧にご対応いただけますよ♫
また、『実際の見積もりの様子&具体的な金額』さらには『施工当日の作業の様子&注意した方がいいこと』を事前に知っておきたい方は、本記事に詳しく記載してますのでチェックしてみてください。
『シロアリ1番さんの見積もり金額はちょっと高いなぁ』という方や、他の業者も見てみたいという方は一括見積もりサイトもありますので参考にされてみてはいかがでしょうか。
ただし、本記事で記載したような怪しい業者にはくれぐれもお気をつけください!
本記事が、皆さんのご自宅をシロアリから守る助けになったら幸いです。