「あ、殺虫剤を吸い込んじゃった!
私、妊婦なのに…
お腹の赤ちゃん大丈夫かしら」
いくら気を付けていたって、そんな瞬間はありますよね。
まず始めに伝えておきたいのは、
心配しなくて大丈夫!
ということです。
この記事では、『殺虫剤のお腹の赤ちゃんへの影響を調べた”4つの研究論文”』を元に、妊婦さんが殺虫剤とどのように付き合っていくべきかをお伝えしていきます。
- 殺虫剤を吸い込んでしまった「妊婦さん」
- アースノーマットなどの『蚊よけ殺虫剤』を使っていいのか悩んでいる「妊婦さん」
- これらの妊婦さんを奥様に持つ男性
殺虫剤については『 常識的な範囲で使えば 』胎児への影響はない!
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その流産の後での妊娠のときも、夕方以降の蚊が多い時間帯は、リビングから寝室まで、普通に蚊取り器は使用していました。
(2023/5現在)
5~9月からは蚊取り器は欠かせない地域です。
よっぽど妻のストレスになり、不安定な妊娠生活になっていたと思っています。
「避けるべき殺虫剤」
「逆に積極的に食べてほしいもの」
妊娠中に殺虫剤を吸い込んでしまった方が 『知っておくべき事実』
一般的な家庭で使われる ”殺虫剤” なら心配はいりません
まず結論からお伝えすると、一般家庭で使われている殺虫剤(キンチョール、ゴキジェット、蚊とり器など)であれば、少しくらい吸い込んだくらいでは ”胎児へ影響” はありません。
ただし、量が多ければ子どもの『心の成長面』で影響が出る可能性が示唆されていますので、あまりに配慮のない『 多すぎる使用 』はさけることが大切です。
ティッシュリーン大学の研究で「殺虫剤使用量と赤ちゃん出生時の”体重・身長・頭囲”を調査」したものがあります。
※993名の母親へのアンケートによる調査
これによると妊娠中に母親が、『殺虫剤を使用していた場合』と、『殺虫剤を使用しなかった場合』の間で、産まれてくる赤ちゃんの ”体重・身長・頭囲” ともに違いはなかったということが分かっています。
このことから、普通に市販されている殺虫剤を常識的に使うぶんには、身体的な影響が出る心配はないといえるでしょう。
ただし、別の研究では『心の成長面では影響が出るのでは?』という結果が出ているものがあります。
こちらの研究は287名の妊婦に強力してもらい、『妊娠中 ~ 生まれた子供が6歳になるまで』に殺虫剤にさらされた量を計測しました。
そして『 子どもたちの6歳時の成長 』をテストで計測しています。
私たちが普段使っている殺虫剤の90%が『ピレスロイド』という化合物を原料にしています。ピレスロイド成分はすぐに人体から尿として排出される性質があります。そのため「ピレスロイドに人体がさらされた量」は尿検査によって判定できます。
結果、殺虫剤にさらされた量が増えるほど、子どもたちには以下の特徴がありました。
・『注意力の欠如』
・『反社会的な行動の傾向』
・『抑うつ症状』
以上のことから、下のような結論が言えると思います。
- 市販の殺虫剤で、赤ちゃんに身体的な影響が出ることは考えにくい
- ただしあまりに多すぎる殺虫剤の使用は、心の成長面で問題が出る可能性はある
※これは生まれた後の、子供の殺虫剤の吸引量も関わっていそう
この研究結果を受けて、私と妻は何度も話し合いをしました。
私の住んでいる地域は本当に蚊が多いので、蚊取り器を使わないで夏を過ごすのはめちゃくちゃ大変です。
しかも長女と次女、それに妻は蚊に対して耐性がないのか、一度刺されると1週間はハレが引かず、とても苦しい思いをすることになります。
結論として、
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『蚊取り器を使わないで夏を過ごすストレスの方が、よっぽど家族の精神をむしばむ』
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と判断し、『 妊婦さんも安心して使えます 』と公式ページに記載のあるアース製薬の蚊取り器を使うことにしました。
はじめは、よくあるこちらの蚊取り線香を試しました。
屋外でも使えて便利かなと思ったのですが、妊婦さんにこの煙が辛いらしく…
『 つわりが悪化する 』『 咳が出るようになった 』と妻に言われ、火を使うこちらは使用禁止に。
結局は屋内で使用するタイプに落ち着きました。
各部屋に置いて、ストックもまとめて購入するようにしています
ご経験あるかと思いますが、蚊が出てから『家にストックなかった!』という事態は最悪です(汗)
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『農作業する方』や『田畑が近い方』は注意
ここまでの内容で、『 市販されている殺虫剤の胎児への影響 』については確認しました。
使用量さえ気をつけていれば大きな問題はなさそうだということが分かっていただけたと思います。
それでは『農作業で使われる殺虫剤(農薬)』はどうでしょうか?
こちらについても先程のティッシュリーン大学の研究で調査されています。
結論として、
胎児の母親が農作業で農薬を使っていた場合、低体重のリスクがある
※平均166gの低体重になる
ということが残念な結果が分かっています。
166gというのは、3300gを平均として生まれる赤ちゃんにとっては5%ほどの体重ですので、決して小さな数字とは言えないでしょう。
もしあなたが、農作業をどうしてもしなくてはいけない立場であっても、
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『妊娠中は農薬散布は避ける』
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といった配慮はしてほしいと思います。
ペット用・観葉植物用の防虫剤は避けたほうが無難
こちらもティッシュリーン大学の研究です。
まずはじめに結論として、
『ペット用のダニ・ノミの駆虫薬』や『観葉植物用の防虫剤』は、『農薬散布に近いレベルで胎児の低体重に繋がる』ということを知っておいてください。
具体的な数値としては以下のとおりです。
使用する殺虫剤の種類 | 胎児の低体重 |
母親が農業従事者 | -166g |
ペット用の駆虫剤 | -72g |
観葉植物用の防虫剤 | -160g |
こちらの表で注意すべきなのが、『観葉植物用の防虫剤』は屋内で使用した場合という点です。
屋外で家庭用の「植物防虫剤」を使用した場合には影響が出ていないため、あくまで屋内で使うことを控えることが大切です。
これはペット用の駆虫剤にも同様のことが言えそうです。
以上のことから、妊娠中は以下2つを避けることを意識しましょう。
『ペット用のダニ・ノミの駆虫薬』
『観葉植物用の防虫剤(屋内)』
魚を食べることが殺虫剤のマイナス効果を打ち消す!?
最後に熊本大学の研究で
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『魚を食べる習慣』が殺虫剤のマイナスを打ち消す!?
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という驚きの結果が出ているため、紹介させてください。
妊婦さん、授乳中のママは積極的に食べてほしいです。
研究の被験者は、2009年~2011年に妊娠初期の女性を、東京大学病院で102名集められました。
調査方法は先に述べたものと同様、妊婦の尿から『殺虫剤にさらされた量』を計測しています。
そして生後18ヶ月ごろにアンケート(体重、身長、授乳などに130の質問で構成されるアンケート)に答えてもらった、というものです。
結果、これまで紹介した研究と異なり、
母親が殺虫剤にさらされた量と子どもの成長にはまったく影響がなく、
それどころかプラスの影響すら確認されてしまいました。
もちろんこの結果は研究者の期待していたものではなく、
「さらなるサンプル数が必要だ」
と締めくくられています。
ただ、ここで研究者も述べているのですが、日本人は他国に比べて
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『魚の消費量』が多いです
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魚に含まれる『DHAやEPA』が胎児の脳や神経の発達に良い効果をもたらすことはすでに事実として知られており、
その効果が殺虫剤のマイナス効果を打ち消してしまった可能性はあります。
いずれにせよ、魚を食べることが胎児に良い影響をもたらすことは間違いないため、積極的に摂取してみてください。
もしかするとそれが、4人の子どもが元気に生まれてきたことにつながっているのかも知れません!
魚はどうしても水銀汚染が気になる、という方は以下のようなサプリを摂ることもオススメです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、妊娠中に殺虫剤を使用するとどんな影響が赤ちゃんにあるのか?
ということにスポットを当ててお話してきました。
この分野は倫理的な問題もあり、緻密な研究結果が出ることは、今後も難しいと思われます。
それでも、今出ている範囲で分かっている範囲で以下のことが言えます。
- 一般家庭で使われる殺虫剤であれば、少量の使用は心配はいらない
- 農作業に従事・もしくは田畑の近くに住む妊婦さん、小さなお子さんは要注意
- ペット用駆虫剤・屋内観葉植物の防虫剤は使用を控えたほうがよい
- とにかく魚を食べよう!
この記事が、これから生まれてくる子供たちが元気に育つ助け になることを心から祈っています。
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