『ショートスリーパーになりたい』という人に伝えたい真実

『ショートスリーパーになりたい』という人に伝えたい真実

『ショートスリーパーになりたいけど、どうしたらいいのか』という質問をよく受けます。

そこで今回は『適切な睡眠時間は人によって違うよ』という話についてしていきたいです。

はじめに、米国立睡眠財団の教えてくれる理想の睡眠時間は以下のようになっています。

  1. 赤ちゃん:12~17時間
  2. 未就学児:10~14時間
  3. 小学生:9~11時間
  4. 中高生:8~10時間
  5. 成人:7~9時間

じゃあ成人の皆さんは⑤の7~9時間寝ればいいのですが、世の中には『ショートスリーパー』という人もいます。

では『ショートスリーパー』とはどんな人のことのことで、なろうと思ってなれるものなのか。

「お腹の中の赤ちゃんの長い睡眠時間の理由」や「歳を取ると短くなる睡眠時間の理由」「」についても調べてみましたので、

ぜひ最後まで読んでみてください。

「胎児の睡眠」と「妊娠中のアルコール」がダメなわけ

お腹の中の赤ちゃんの脳は、妊娠期間の3分の1を過ぎたあたりから急速に発達します。

眠ることと脳の発達は密接な関係があるため、人生で最も成長が加速する『胎児のこの時期』は睡眠時間が長いです。

実はこの時期からレム睡眠(浅い眠り)の時間が爆発的に増え、脳内で神経のつながり(シナプス)が増えていくことが分かっています。

※妊娠最終週には、生涯で最長となる1日12時間のレム睡眠をとっていると言われています

ここで問題となるのが母体が摂取するアルコールで、アルコールは『レム睡眠を強力に妨げる』働きがあります。

もし妊娠中に母親がアルコールを飲むと、胎盤を通過してアルコール成分が胎児に届いてしまいます。

こうなると大変で赤ちゃんの脳の成長に欠かせない『レム睡眠』が阻害され、十分に脳の成長がされないまま

お腹の外に出てくることになるのです。

ひらかた
だから妊娠中にお酒はダメなんです。
この時期に脳の成長がしっかりできないと、子供の一生に関わる障害にも繋がります。
ぜひ覚えておいてくださいね。
ちなみに成長していくと人の『レム睡眠(浅い眠り)』と『ノンレム睡眠(深い眠り)』の比率は逆転していき、
10代になるころには10時間眠った場合『2時間がレム睡眠』『8時間がノンレム睡眠』というようになっていきます。
※生後6ヶ月ごろは5対5

歳を取ると睡眠が短くなるのはなぜ?

身の回りに、もしくあなた自身がそうかも知れませんが、歳を重ねるにつれて睡眠時間が短くなることを感じていませんか。

少なくとも「歳を取ると朝が早くて…」というボヤキは一度は聞いたことがあるかと思います。

この『高齢になると短くなる睡眠』には大きく以下の2つの原因があります。

  1. 概日リズムの変化
  2. 基礎代謝の減少

①の『概日リズム』というのは眠りを促すための『メラトニン』の分泌時間の周期のことです。

年齢とともにこの『メラトニンの分泌の開始時間』が早まってしまうため、そもそもの「眠りはじめ」が早くなっていくのです。

②の基礎代謝の減少とはつまり『身体が省エネになっていく』ということで活発な活動ができない反面、身体は短い睡眠時間で回復できるようになっていくわけです。

この2つが合わさると

  1. メラトニンの分泌の早まりによって、夜9時に就寝する
  2. 身体の省エネ化によって朝3時前には覚醒してしまう

といういかにも高齢者にありがちな生活になっていきます。

ひらかた

『長い朝の時間を楽しみたい』という方には理想的な生活かも知れませんが、
同居人がいると夜中にごそごそ動くのは気まずいですよね。

そんなときにオススメなのが『朝10時頃のお散歩』です。

人は日光を浴びることで、夜のメラトニンの分泌予約をします。

そのため早く起きたからと早朝から散歩するのでなく、ゆっくりめの朝10時頃にお散歩することで夜の入眠時間を遅らせることが期待できるわけです。

朝活がオススメできるのは全体の4割だけ!?

”早起きは三文の徳”と言いますが、それが当てはまるのは全人口の40%しかいないことをご存知でしょうか。

実は人の起床時間・睡眠時間・最も集中できる時間は遺伝的な要因が大きく、これによると『朝に最も集中できるタイプ』が4割にとどまるということなのです。

こう聞くと、ご自身がどんなタイプかが気になるかと思いますので、まずはこちらの3分程度で出来るクロノタイプ診断(※無料)をやってみてください。
※ゲーム感覚ですぐにできます。まずはご自身の睡眠タイプをチェックが大事です

このクロノタイプ診断でオオカミ型(夜型)だったあなたは、朝型社会の企業で生きて行くのは少しシンドイかも知れません。

フレックスタイム制度がある会社に転職したり、個人で自由な時間に仕事をしていくことができれば理想ですが、そうもいかないでしょう。

そんなときにオススメなのが起床時間をいつも同じにすることです。

起きる時間をいつも一定にすることは、身体の概日リズムを整えるには有効です。

夜眠る時間が何時になったとして、起床時間は前後1時間以上はズラさないことを心がけてみてください。

ひらかた
もちろんこれはすべてのクロノタイプの方に有効です。
起きる時間は土日であってもいつも同じにすることを大切にしてみてください。

ショートスリーパーという夢のような体質について

さて冒頭に戻りますが、『ショートスリーパーになるにはどうしたらいいのか』という質問をよくいただきます。

ここまで読んだ方はよく分かるとおり、その答えは「ごめんなさい、生まれつきのものなので望んでなれるものではないです」の一言となります。

まずここでいうショートスリーパーというのは、以下のようなタイプの人のことを指します

  • 6時間未満の睡眠でも日中の眠気がない
  • 土日の寝だめは不要
  • うたた寝はしない
  • 睡眠不足による認知能力低下・心身の不調が一切ない

俗にいう『毎日3時間睡眠でも活動できる人』というのは、ほぼ間違いなく上の条件にあてはまっているはずで、

常に睡眠不足の状態で生活していることになります。

ちなみに5~6時間程度の睡眠でも十分に活動できているという人が多いと思いますが、これも上の条件を見直すと実は睡眠不足であったことが分かると思います。

それではショートスリーパーとはどのくらいの確率で生まれてくるものなのでしょうか。

2009年のカルフォルニア大学の研究チームが、DEC2という遺伝子の突然変異がショートスリーパーに関係すると発表しており、

同研究チームは2019年にADRB1遺伝子の変異も同様にショートスリーパーに関与すると発見しています。

そしてそれぞれの遺伝子を持つ人の割合は以下のようになっています。

  • DEC2遺伝子の変異を持つ人=1%未満
  • ADRB1遺伝子の変異を持つ人=0.004%

多く見積もっても100人に1人の人だけが、5~6時間程度の睡眠でも、一般の人が7~9時間眠ったときと同じパフォーマンスを発揮できるわけですね。

ひらかた
なんとも羨ましい遺伝子の持ち主ですが、生まれつきのものでは仕方ないです。
諦めてしっかり睡眠を取って常に最高のパフォーマンスを持って生活したいですね。

まとめ

というわけで今回は『ショートスリーパーのなり方を知りたい』という人に伝えたい真実』というテーマでお話してきました。

ひらかた
多く見積もっても100人に1人の人だけがショートスリーパーであり、それは先天的なものです。
さらにショートスリーパーであっても5時間程度の睡眠は必要な場合がほとんどです。
というお話をしてきました。
3~4時間睡眠で活動できるという人は、無理して自らの寿命を削っている可能性が高いです。
もし身近にそんな人がいたら、『彼らは集中力が高い状態を保てているだろうか?』と観察してみると、その真偽が分かると思います。
今回の記事に関連した『睡眠の質を上げる方法』ついては、こちらの記事に載せていますのでチェックしてみてください。

最後になりますが、ボクのブログは年間100冊程度を読了する日々の読書のなかで得た知識をもとに、自分の体験を交えて綴っています。

みなさんも自身でいろんな知識を仕入れることも大切にしてみてくださいね。

ちなみに「年間100冊ってめちゃくちゃ本代かかるじゃん!」と思うかも知れませんが、以下のサービスを使っているので、

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ひらかた
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