【必携】スパルタンレースの『持ち物・服装・靴』とは!?
2023年9月23日、新潟県ガーラ湯沢スキー場を舞台に開催された『 スパルタンレース 』に出場してきました!
スパルタンレースは2度目でしたが、前回は5キロで今回は21キロ。なので距離は4倍。
なかなか過酷なレースでした。
ちなみに過酷さを分かりやすく伝えるために、ゴールまでにかかった時間で比較すると…
前回出た5キロのレース=50分
今回出た21キロのレース=5時間30分
距離は4倍程度なのに、タイムは6倍以上かかってます(^◇^;)
本記事ではスパルタンレースガーラ湯沢21kmに出場してみて分かった、以下3つのことについて書いていきます。
本記事でまとめているポイント
- 過酷だったポイント
- スパルタンレース中に身につけるもの(絶対必要なもの)
- スパルタンレースの『会場ロッカーに預けるもの』
過酷だったポイント
メインの『持ち物』の前に少しだけ、本大会に出てみて過酷だったポイントについて書かせてください。
というのも、ここを伝えないと
『 なぜこの持ち物が必要なのか? 』
がちゃんと伝わらないからです。
過酷ポイント1:めっちゃ寒い!
まずは過酷だったポイント第一ですが、『天候』です!
2023年9月23日のガーラ湯沢の天気はこんな感じ↓
ご覧のとおり最高気温も20度以下と走るには気持ちよさそうに見えます。
雨も3.5mmとただの小雨。(気象庁では10mmから激しい雨と定義されています)
ずっと『走ったり・障害物をしていたとしたら』火照った身体を冷やしてくれて、ちょうどよいでしょう。
ですが、スパルタンレースは道が狭かったり、障害物の待ち時間があったりで、
まったく動けず止まって待っているだけの時間 がけっこうあります。
この時間に汗や雨で濡れた身体に、山の冷たい風が当たって
『 めちゃくちゃ寒い! 』
当日はあちこちから『寒い!』という声が聞こえてましたので、寒さと雨対策としてのレインウェア(後述)は欠かせませんでした。
過酷ポイント2:足元がぐちゃぐちゃ! 滑りまくる!
前日から降り続いた雨と、まだときどき小雨が降る天候の中でのレースです。
そして会場は山道!
もう泥んこにぬかるんで『 すべるすべる! 』
会場はスキー場を利用した山道なので道は急な『 坂道 』『 登り坂 』ばかりで、あちこちで転んでいる方がたくさんいらっしゃいました(^◇^;)
天候に恵まれて道が良くても、とても走ってはおりれないような下り坂です。
この道をぬかるんだ状態で走るのですから、もはや地獄絵図でした(笑)
過酷ポイント3:障害物で泥まみれ
『 有刺鉄線の下をほふく前進 』で潜りぬける競技が二箇所にあるのですが、ここはマジで泥まみれになります。
注意点として、ザックを背負ったまま通過はおすすめしません!
(有刺鉄線にザックが引っかかり、立ち往生してる人がいましたので…)
私はスタート地点で仲間に持っててもらい、ゴール後に今度は私が仲間の荷物を持って、交代交代で進みました。
スパルタンレースのルール的には、ザックは持って潜れということみたいですが、これは無理だよなーと思いましたね(^_^;)
過酷ポイント4:障害物が滑りまくる!
お伝えしているとおり、当日の天候は雨。
スパルタンレースのメイン種目に『 捕まって進む系 』が多くあるのですが、
これが滑る滑る!
『壁を乗り越える系』の種目も足のグリップが効かずツルツル滑ります(^◇^;)
雨でぬかるんだ山道を何キロも進み、その途中途中であらわれる『滑りまくる障害物』!
これはホントに過酷なポイントでしたね。
というわけで実際にレースに出てみて『過酷だったな!』というポイントを紹介しました。
スパルタンレース中に身につけるもの(絶対必要なもの)
それでは本記事のメインテーマである『 スパルタンレースの持ち物 』についてみていきましょう。
荷物としては大きく2つに分けられます。
1つ目が『 レースに身につけるもの 』
2つ目が『 会場のロッカーに預けるもの 』
1つ目の『レースに身につけるもの』については、
『 ①絶対必要なもの 』『 ②必須ではないけど持っていった方がよいもの 』にの2つにさらに分けてます。
お伝えしたとおり、天候の影響でさらに過酷だった『2023年のスパルタンレース・ガーラ湯沢』ですが、
『 レースに持っていって本当に良かったな! 』
というものを紹介していきます。
ちなみに私はスパルタンレースは2度目(1度目は5キロ)ですが、トレイルランは数多く経験があります。
そういった意味でも『参考になるもの』を紹介できると思いますので、ぜひスパルタンレースに初めて出場される方はお役に立ててください!
まずは『絶対に持っていく(レース中に身につける)べきもの』の一覧です。
絶対に持っていく(レース中に身につける)べきもの
- トレランシューズ
- ザック
- 速乾素材のTシャツ
- ハイドレーション
- 軍手
- 補給食
- 塩タブ
- スマホ
- レインウェア
- キャップ(帽子)
- スポーツドリンク
1.トレランシューズ
山道を走りますので、ランニングシューズではマジで無理です。
トレラン専用のシューズは必ず揃えましょう。
(靴の裏がゴツゴツしたランニングシューズというイメージです!)
メーカーなんかはお好みでいいと思います!
私はSalomonのゴアテックス(防水)モデルを使ってます。
↓かなり年季入ってきてます笑
靴はできればちゃんとお店に行って、サイズ感を確かめてから購入してください。
ただ、Amazonなら、お試しで合わなければ返品もできますので、『近所で売ってなくて…』という方にはネット購入もオススメですね♪
2.ザック
これも当然ですが欠かせません!
私は12リットルのGregoryのモデルを使ってます。
正直スパルタンレースは給水所が多いので、ここまで大きいザックはいらないかもですが、
『大は小をかねる!』
というわけで、これ持っておけばどんなトレラン大会も出れますので、そういった意味ではコスパは最強です♪
↓こちらも年季入ってます!
ザッグを選ぶときのポイントとしては、
『 背負った状態で必要なものが取り出せる “ポケットが前方にある” こと 』
が大事!
特にスマホは前のポケットに入れられないと、写真も全然残せないのでご注意を!
(疲れるとザックを下ろすのもおっくうになってきます…)
そして『 軽くて 』、『 汚れたらネットに入れて洗濯機に突っ込める 』こと!
私が使用しているのグレゴリーのルーファスシリーズはこちら↓
一度も買い替えずに何年も使えてます。
コスパは最強ですよ~!
3.速乾素材のTシャツ
意外と知られていませんが、Tシャツ選びも大事です。
素材は『ポリエステル100%』のすぐに乾く素材を選びましょう。
でないと雨や汗がなかなか乾かず、『 ものすごく寒い思い 』や『 不快な思い 』をすることになってしまいます。
ちなみにスパルタンレースの出場記念でもらえるTシャツの素材は以下の左のとおりですので、レースで着用するのには向いていません!
右側のような表示になっているTシャツを選んでください!
お値段はぜんぜん安いTシャツで大丈夫です。
素材だけ注意して、あとはお好きなデザインでお選びください♪
↓たとえばこんなの
4.ハイドレーション
馴染みのない方もいるかと思いますので、まずは写真を。
簡単に言えば2リットル入る『 カバン型水筒 』です。
こちらを先ほど紹介した『ザック』に入れて使うわけです。
伸びているチューブからストローのように吸うことで、簡単に水分補給ができます。
スパルタンレースではあまり使っている人は見かけませんでしたが,
山を走るのにハイドレーションが『あるかないか』では雲泥の差!
『 ボトルの場合は、①わざわざ取り出して②飲んで③仕まって… 』、という手間がかかりますが、それがないのがいいです(^^)
疲れると、ほんのささいな作業が面倒くさくなりますからね(^_^;)
意外と安いのもポイント高いです!
(なんならボトル買うより安いです)
5.軍手
スパルタンといえば軍手!
これ忘れるとマジで『 手の皮がズル向けの血まみれ 』になりますのでご注意を!
『どんな軍手がいいの?』
ってよく聞かれますが、ワークマンで500円以下で買える軍手で十分です!
私が使ってるのはこんなの↓
本番前に公園のウンテイなどで試してみることはお忘れなく!
6.補給食
山道を21キロ、6時間も動き続けるわけですから、当然ながら補給食も欠かせません。
といっても「パン」や「おにぎり」といった普通の食事はNG!
『 エネルギーに変換されるまでに時間がかかりすぎます 』し、長いランニングで負担のかかっている『 胃腸にも大ダメージ 』です。
以下のようにジェル状のものを選びましょう!
私のおすすめはマグオン。
『足のつり』が最も怖い山走りに必要なマグネシウムがしっかり配合されています。
21キロのレースなら4つくらいは持っておきたいですね!
3キロ、7〜10キロ、15キロ、18キロなど、ご自分にあったタイミングで摂取しましょう。
コツとしては『 ①お腹空いたな、となる前に 』『 ②ゆっくり噛みながら食べること 』です。
7.塩タブレット
言わずと知れた『塩タブ』。
汗と一緒に体内の塩分が出てしまうので、その補給用です。
先ほど紹介したマグネシウム同様に体内のミネラル(塩分(ナトリウム)・マグネシウム・カリウム)は汗と一緒に流れ出てしまいます。
ミネラルが不足すると『 熱中症・水中毒(頭痛、吐き気、脱力感) 』『 足のつり 』などの症状が起き、重い症状の場合は命に関わります!
こちらも4から5粒くらい携帯しておくことをお忘れなく!
8.スマホ
運営がしっかりしているスパルタンレースとはいえ、会場は大自然の山の中。
何が起きるかは予想はできません。
なにかあったときに非常連絡ができるように、スマホは必ず携帯しましょう。
これは山登りするなら鉄則ですね!
仲間の写真を撮ったりするのも、あとで思い出になるのでオススメですよ♪
先ほど紹介したように、前にスマホを入れられるポケットがあるザックを選んでおくと、スマホが手軽に取り出せるのでGOOD♪です。
9.レインウェア
今回の2023年の大会では、レインウェアを持たずに後悔した人が大勢いたんじゃないでしょうか?
雨に濡れた身体で、細い山道や障害物の順番待ちをしているときは、『 寒すぎる! 』という声をあっちこっちで聞きました。
中国のトレラン事故(※)のように、何が起きるかは分からないのが山でのスポーツ。
※中国のトレイルランニング大会中の事故
中国甘粛省白銀市景泰県の山中2021年5月22日に行われた100kmのトレイルラン二ング大会で、『ひょう』や『雨』、『強風』などで天候が急変し、167人の参加者のうち、国際級の選手を含む21人が低体温症で死亡、8人が負傷するという大惨事となった。
参考:https://www.news-postseven.com/archives/20210620_1669190.html?DETAIL
各自で寒さ対策は絶対にしておきましょう。
ちなみにレインウェアを選ぶならゴアテックスモデルにしておかないと、動き始めたときに今度は暑くて死にます(^◇^;)
※ゴアテックスはしっかり雨を防ぎつつ、内側からの湿度は外に逃してくれます
私が使用しているのはモンベルのレインダンサーというモデル。
モンベルのゴアテックスモデルではもっとも安いものですが、正直十分すぎる性能です。
ただ、お値段はかわいくないので、そんなに『何度も大会には出ないよ!』という方はワークマンで十分だと思います。
※私が探してみた感じ、モンベルは公式サイトが一番安いですね!
ちなみにレインウェアのズボンは『秋冬の大会』でないなら不要だと思います。
10.キャップ(帽子)
今回は雨のち曇りの悪天候でしたので、出番はなかったですが、かんかん照りだったら欠かせないのがこちら。
メーカーなんかどこでもいいので、ガシガシ洗えるやつを選びましょう!
私はワークマンでやっすいの買って使ってます♪(ワークマンさまさま!)
11.スポーツドリンク
最後に念のためです。
(まさかこれを持っていかない人はいないと思いますが….)
山道は激しく身体を動かし、ガンガン体内の糖質(グリコーゲン)を消費します。
携帯する飲料は水分からも糖質を補給できるスポーツドリンク一択です。
スパルタンレースは給水所は豊富にありますが、なかには『 水しかない給水所 』もありましたので、ここはしっかりご自分で備えるようにしましょう。
スパルタンレース中に身につけるもの(必須ではないけど持っていった方がよいもの)
続いて
『必須ではないけど、あった方がいいよ!』というものをご紹介。
というわけで、まずは一覧です。
スパルタンレース中に身につけるもの(必須ではないけど持っていった方がよいもの)
- テーピングテープ
- 汗をよく吸うインナー
- 絆創膏
- 痛み止め薬
- エマージェンシーシート
こちらも一つずつ見ていきましょう。
1.テーピングテープ
トレランのベテラン勢は必ずといっていいほど使ってるテーピング。
『 テーピングは怪我をしたときに貼るもの 』というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、
実際は『 怪我を防止 』してくれ、『 疲れたときに踏ん張りを効かせてくる効果 』も期待できます。
費用に余裕があるなら貼ってから出場しましょう。
(といってもテープはそんなに高くないですが…)
『でも肝心のテープの貼り方が分からないよ!』
という方には以下のポケットブックがオススメ。
かく言う私も大会にはこの本を持ち歩いて、見ながらペタペタ貼ってます(^∇^)
(もちろん本はロッカーに預けたり、車に置いておきます)
ちなみにハサミがないとテーピングは切れません!
合わせてハサミをご持参することをお忘れなく!
2.汗をよく吸うインナー
私はこちらを使ってます。
はい、怪しいですねー笑
ただ、汗が速攻で乾くというのは、実は冗談抜きで大切!
インナーシャツがいつまでも汗で湿っていると、ちょっとした待ち時間などで凍える思いをすることになります。
私はこのインナーの上に、さらに必須な持ち物に挙げた『 ポリエステル100%のシャツ 』を着てます。
体温を奪われると力も発揮できませんし、場合によっては命の危険すらあります。
余裕があるならここは投資しておきたいところ!
ちなみに私は一度も買い替えずに3年使ってますので、大事に使えば持ちますよー。
(洗濯時にネットに入れることはお忘れなく!)
3.絆創膏
必須に入れるかちょっと悩んだのですが、こちらもできれば持参して欲しいです。
大会とはいえ、自分の怪我は自分で責任を持つという意識が大切です!
ただ、ちょっとした怪我なら後述する『痛み止め』飲めば十分かも(^_^;)
2~3枚なら荷物にもなりませんし、お守り代わりにザックに忍ばせておきましょう。
4.痛み止め薬
これ、実は強くオススメしたいのですが、『医学的にどうなのよ?』というのがあったので、コッソリおすすめ(^_^;)
長い山道を走り回ってると、とにかく身体のあちこちが痛くなります。
あまりの痛みにリタイヤの4文字が頭にチラつくことも…。
ところがこの痛み止めを飲んでおくと、そんな痛みが感じなくなるので、結構ムリが効くように!
『本来は必要な身体の痛み』を無理やり薬でおさえているので、声を大にオススメはしませんが、個人的には必ず持参するものの一つです。
5.エマージェンシーシート
最後に紹介する『レース中の持ち物』として、これはほぼ100%使うことはないのですが、できれば持っておいてほしいもの。
エマージェンシーシートです。
銀色のペラペラしたシートなのですが、
『 本当に寒くてどうしようもない! 』
というときには大活躍します!
そんな事態になる時点で緊急事態なので、ほぼ使うことはないですし、私も一度しか使ったことはないのですが、
やはり何が起こるか分からないのが山であり、自然です。
重量もほとんどなく、お値段も高いものではないので、できればザックの底に忍ばせておきましょう。
スパルタンレースの『会場ロッカーに預けるもの』
続いてはレースには身につけて走らないけど、『 会場ロッカーには預けておきたいもの 』をご紹介!
意外と盲点な部分だと思うので参考にしてみてください。
まず大前提として、当会場に遠方から来られてる方は『旅行用荷物』なんかもお持ちだと思います。
これから記載する持ち物は、それらの旅行グッズはのぞいた、スパルタンレースに必要な持ち物ですので、あしからず!
スパルタンレースの『会場ロッカーに預けるもの』
- リカバリーサンダル
- 着替え
- 汚れ物を入れるビニール袋
こちらもひとつずつ見ていきましょう。
1.リカバリーサンダル
レース後は『 足はくたくた 』で、『 靴も泥を洗い落とした水でビショビショ 』になってます。
※くつの泥を山頂の水道で綺麗に落とさないと、ゴールから下山するロープウェイに乗せてもらえません(涙)
そのため、レース後に履き替えられるように、キレイで快適なくつを準備しておきましょう。
おすすめは以下のようなリカバリーサンダル。
柔らかい靴底が、疲れた足を癒してくれますよ〜。
2.着替え
これは言わずもがな。
着替えは下着からすべて『1枚余計』に持っておきましょう。
会場ではシャワーも浴びずに着替えることになります。
そのため、ホテル等に移動したら『シャワーを浴びて』『また着替える』ことになりますので…。
3.汚れ物を入れるビニール袋
これ、忘れるとマジで悲惨です!
電車で来た方などは、車内に自分の汗臭い汚れ物のにおいを充満させてしまうことになりますので、本当にご注意を!
まあ、車でも自分の汗臭い臭いを嗅ぎながら運転することになるので最悪ですが(^_^;)
ちなみにホテルに宿泊される方は、ランドリー設備があると思うので、汚れ物は洗ってから持って帰ることを強くオススメします。
まとめ
というわけで今回は『スパルタンレース』に持っていきたい持ち物をまとめてみました。
一覧にするとこんな感じ↓
絶対に持っていく(レース中に身につける)べきもの
- トレランシューズ
- ザック
- 速乾素材のTシャツ
- ハイドレーション
- 軍手
- 補給食
- 塩タブレット
- スマホ
- レインウェア
- キャップ(帽子)
- スポーツドリンク
スパルタンレース中に身につけるもの(必須ではないけど持っていった方がよいもの)
- テーピングテープ
- 汗をよく吸うインナー
- 絆創膏
- 痛み止め薬
- エマージェンシーシート
スパルタンレースの『会場ロッカーに預けるもの』
- リカバリーサンダル
- 着替え
- 汚れ物を入れるビニール袋
それぞれの詳細は記事を見ていただければと思います。
これからスパルタンレースに出られる方のお役に立てたら嬉しいです!